温室効果ガスの排出を削減する国際ルールの京都議定書は、“不平等条約”の典型である。それに続く2013年以降の新たな枠組みは、世界の排出量を確実に減らし、各国が公平に負担を分かち合うものにすることが大切だ。だが、この枠組み作りが、遅々として進んでいない。昨年末の国連気候変動枠組み条約の第15回締約国会議(COP15)は、国益のぶつかり合いに終始した。前途は多難だが、今年こそは、すべての主要排出国が参加する枠組みを作り上げねばならない。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100111-OYT1T01061.htm