メキシコ・カンクンで開かれていた国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)の冒頭、日本は、京都議定書の単純延長に反対を表明した。日本、欧州連合(EU)、ロシアなど、京都議定書の削減義務国の二酸化炭素(CO2)排出量は世界全体の27%にすぎず、排出量1、2位の米中(計41%)が参加しないまま延長しても、温暖化防止の実効性はないからだ。そもそも京都議定書の枠組みが、米国不参加でも発効するような仕組みになっていたのは議長国として痛恨の極みだった。
http://mainichi.jp/select/biz/kansoku/news/20101216ddm008070091000c.html