Daily Archives: January 11, 2010

【科学】官民研究チーム ハイテク帆船で低炭素海運…実用化へ着々

二酸化炭素(CO2)排出量の削減が世界的な急務となっている中、東京大学日本郵船商船三井、帝人などの研究チームは、大型風力推進船の開発プロジェクト「ウィンドチャレンジャー計画」をスタートした。伸縮する巨大な帆をコンピューターで制御しながら、最新の気象予測技術で最適なルートを航行し、燃料消費を従来の3分の1に減らすもので、5年以内の実用化を目指すという。かつて海運の主役として七つの海を駆け巡った帆船が、ハイテクとエコという追い風を得て、再び蘇ろうとしている。

http://sankei.jp.msn.com/science/science/100111/scn1001110823002-n1.htm

【CES 10】日本発のPLC、世界に向けアピール

パナソニックが中心となり高速電力線通信「HD-PLC」の普及拡大を目指すHD-PLCアライアンスは、PLC機器の紹介や現在の取り組み、電気自動車を利用したスマートグリッドの実現に向けた展望を紹介していた。PLC(Power Line Communication)は、電力線を利用した高速データ通信技術で、パナソニックを中心にI・Oデータ、沖電気工業、村田製作所、オムロンなど20社が会員となり世界での普及を目指す。NEC、富士通、NTT東日本、NTT西日本などがシステムを採用しPLC応用機器の開発・販売を行っている。PLCは2006年4月にアメリカで初めて実用化、同年10月に日本での運用が開始され、現在では日本を中心に普及が進んでいる。PLC応用機器の販売台数は世界で累計100万台を突破したが、うち海外での販売は1割未満と低く、今回のCESでアメリカをはじめ全世界に向けたアピールをすることが狙いだ。

http://response.jp/article/2010/01/11/134614.html

【スマート・シンガポール】科学技術立国への戦略(1)自前のエネルギー確保へ

アジアのハブ空港として存在感を増すシンガポールのチャンギ国際空港。その沖合、小舟で10分ほどの所にある小島「ウビン島」が今、最先端の技術開発の場として熱い視線を集めている。約10平方キロと東京都武蔵野市ほどの広さのこの島で、シンガポール政府が主導する「スマートグリッド(賢い送電網)」の実証実験が今年から行われるためだ。

http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100111/asi1001110807001-n1.htm

経産省、都市でスマートグリッド実験-国際標準のあり方検討

経済産業省は、ITによって電力の需要と供給を効率的に調整し電力を安定供給する次世代送電網(スマートグリッド)を都市の一定の区画内で実験する。既存の電力網(系統)に接続しながら、太陽光発電や電気自動車(EV)など新エネルギーの需給両面にわたり地域内で電力を制御、融通する。利用者が不快感を感じないシステムのあり方や家庭での電力の使い方のパターンについて知見を蓄え、海外展開と国際標準化に備える。これまで系統が独立した離島などでの実験はあるが、国内の一般的な都市での試みは初めて。

http://www.asahi.com/digital/nikkanko/NKK201001110001.html

【2010業界展望】脱石油、提案力の勝負 電力・ガス、垣根なき需要争奪

2010年の電力とガス業界は、企業の環境対策を追い風にした産業分野の「脱石油」需要獲得が激しさを増す。電力業界は「生産工程のオール電化は未開拓で宝の山だ」(東京電力の清水正孝社長)とし、液化天然ガス(LNG)で先行するガス業界に対抗する。ガス業界もLNG基地の建設前倒しなどで供給拡大を急ぐ。電力業界→ガス、ガス業界→電力という相互進出も始まっており、エネルギー供給は、業界の垣根のない時代に突入する。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100111/bsc1001110501003-n1.htm